感染リスクより大事なこと

id:houjiT もともと結論には賛成していただけないと思っていますが、私の主張が伝わっていない感じがするので、もう一度だけ書かせていただきます(これ以上、しつこく書くつもりはないです)。

感染リスクは全ての旅程に存在し、海外からウイルスが侵入しても構わない国はないわけですから、本来、14日間隔離は国境をまたぐたびに必要です。

14日間隔離を前提とすると、7ヶ国回るのに、最低14週かかります。3ヶ月半も大臣が海外滞在では、仕事にならないのではないか。大臣の仕事が(国会対応も含め)全てリモートで済むなら、不都合ないのかもしれませんが……。

やはり現実的に、14日間隔離を前提とすると、外遊は成り立たない。日米の2国間だけなら、閣僚級の14日間隔離を受け入れてでも直接交渉をする意義がある場面があるかもしれませんが、中南米・アフリカ諸国の場合、「そうまでするなら、閣僚級の外遊はしない」が結論になると思います。

日本、そしてメキシコ合衆国ウルグアイ東方共和国アルゼンチン共和国パラグアイ共和国ブラジル連邦共和国セネガル共和国ケニア共和国の7ヶ国は、茂木外相が自国にウイルスを持ち込むリスクを承知の上で、リスクを上回るメリットがあると判断して、「入国時の2週間隔離なし」の条件で外遊をセットしたわけです。

その茂木外相が、日本へ帰国したら2週間隔離に入るとなれば、訪問先の7ヶ国の健康リスクを、日本政府は日本人のそれより軽視することになる。

ここで「自国大事は当たり前じゃないか」といわれれば、私に説得の材料はありません。

もちろん私は、反対です。帰国時のみ2週間隔離なんてことをするくらいなら、外遊自体を断念すべきだと考えます。訪問先の国にも、日本にも、ウイルス持込のリスクはあるけれど、それでもやるだけの意義があるから外遊する、そうでなければいけない。日本側にはリスクに見合うメリットがないが、相手国にはあるので、帰国時のみ2週間隔離とする……そんな了見なら外遊なんかしない方がいい。

まあ、これは私の価値観なので、結論に同意をいただけるとは考えていません。ただ、以上の私の主張に対して、houjiT さんの仰っていることが、(少なくとも私に対しての)反論になっていないことをご理解いただけたら、ありがたいです。