ゲームハードはオープン価格にすべき

根本的な勘違いは、そもそもゲームハードにマージンがほとんどないのは、定価が安いから。本来、こういう値付けの強制は不法なので、強制できないことになっているのだけれど、メーカーが定価を公言すると、消費者が定価より高い値付けを許さず、事実上の強制がまかり通ってしまうわけです。

オープン価格であれば、需要超過のときには需給が一致する水準まで気兼ねなく値上げすることができ、Switch特需で小売店は大いに儲けられたはずです。ところが実際には、任天堂が定価を公表しているがゆえに、消費者の評判を恐れない業者以外、どんなに品薄でも利幅を大きく取ることができない。まともな小売店ほど、バカを見る仕組みです。

私はゲーム機業界の定価戦略を支持しません。定価戦略は正しいという理屈はいろいろ目にしてきましたけど、私は説得力を感じませんでした。オープン価格で1回、やってみろ、と。まあ、それで失敗しても何の責任も取れないわけですけど、ともかくいま私は納得していないので、任天堂がSwitchの定価を決めたことを、批判します。

はてなハイクより転載)