個別の対象を叩いて虐待の未然防止を目指すのは反対

事後判断のみとするなら、コンセンサスがあっただけでは虐待が止められるわけではないですし、現政権に関する「過度で偏った忖度」といった不法的な事象を判断することができません。非現実的ですね。

私は、予防拘禁的な発想を支持しません。全員が対象の、虐待防止活動なり広報なり教育は支持しますが、「虐待を起こしそうな人や団体を予防的に叩く」ことは支持しません。個別の事柄への対処は、事後に限るべきだと思います。

ストーカー等についても、より重大な犯罪につながりそうだから対処するというのではなくて、ストーカー行為そのものに法の網をかけて対処すべきだと、私は考えます。

性犯罪の経歴を持つ者の居場所を公表する制度や、あるいは犯罪歴がいつまでもネット検索に引っ掛かってくることについても、私は反対です。それらによって守れると多くの人が信じているものと比較して、私が守ろうとしているものは、漠然として掴みどころがないように見えるかもしれませんが。

長くなりましたが、あらためてまとめると、個別の対象を叩くことで、虐待を未然に防ごうとすることを、私は支持しません。個別の対象を叩くのは、実際に虐待が起き、その確実な証拠が得られてからです。それまでは、一般論として、反「虐待」の世論形成に参画するに留めるべきです。

はてなハイクより転載)